No more 尿モレ
- jujube Pilates
- 2020年9月1日
- 読了時間: 4分
早口言葉みたいですね。坊主が屏風に…みたいな。「NO more 尿モレ」。
ピラティスのレッスンを説明するにあたり「肩こり・腰痛・尿モレの改善も期待できます」と書いたのですが、夫からは「尿モレ」のインパクトが強すぎる!と言われました。
「尿モレ」。確かにちょっと口に出すのを躊躇してしまうワードかもしれません。しかし、あえて書かせていただきました、「尿モレ」。
だってね、身体の一部の不調のために起きている現象で、恥じることではないと思うから。肩こりや腰痛と同じ。
尿モレがなぜ起きてくるかというと、ある筋肉が衰えてくるからなんです。その名も「骨盤底筋」。足と足の間にある、自転車に乗った時にサドルが当たる部分にある排尿をコントロールする筋肉です。これ、女性特有の筋肉ではなく、男性にもあります。
骨盤底筋が衰えると、尿モレや頻尿などの尿トラブルだけではなく、お腹がポッコリと出てしまったり、子宮・膣や腸などの臓器が身体の外に出てしまう臓器脱、便失禁や性的機能障害も起きやすくなります。
では、なぜ骨盤底筋が衰えてしまうかというと、加齢や運動不足、そして女性の場合は妊娠・出産でダメージを受けてしまうのだそうです。
ダメージ受けるに決まってますよね!経膣分娩って、我ながらマジックのようでした…。経膣分娩でなくても、膨らんだ子宮が尿道や肛門を圧迫するため、妊娠するだけでも骨盤底筋には負担がかかってきます。
そして、生活自体が欧米化し、昔に比べて骨盤底筋が早く衰えてしまうような環境になっています。昔は畳の上で暮らし、和式の便所を使い、床を雑巾がけするなど、しゃがむ行為が多かったため、日常生活を送るだけで、自然と骨盤底筋が鍛えられていたのですね。
そっか、衰えちゃったのか・・・じゃあ仕方ないよね・・・なんて、諦めないでください。筋肉ですから、鍛えたら育つのです!何歳からでも遅くない!!
なるほど、骨盤底筋を鍛えたらいいのねっといってすぐに鍛えられる方は、どうぞこのブログを閉じて、早速トレーニングをしてください。
そもそも骨盤底筋が衰えて上手く使えなくなっているから尿モレが起きているのに、その筋肉を鍛えるってどうやるの?と疑問に思った方の為に、私、学びました。その名を「骨盤底筋を鍛えるピラティス~ Pifilates (ピフィラティス)」といいいます。画像はその認定証です。
米国の婦人泌尿器科の専門医であるブルース・クロフォード医師が、骨盤底筋に効果的な動きを選び、アレンジした運動法です。具体的には古今東西に伝わる約120種類の体操を、筋電計測器を使って測定したそうです。
クロフォード医師は、排尿や排便は、生きる上での大切な行為であり、それを自分の身体の筋肉や神経を使ってコントロールできてこそ、その人の自立した生活が守られ、おむつやパットを安易に使うことは、人間としての尊厳を失わせ、生きる力を奪うことになりかねないと考えています。尿トラブルの治療としては、通常、薬物療法や体操などを行ってもらい、それでも改善されなければ手術で根治を目指すものの、手術を行う場合、膀胱の周辺組織が少なからず傷つくため、できれば手術ではなく、「自力で骨盤底筋を鍛えることが最重要である」と結論づけたそうです。
大人用のおむつって、要介護の方に向けた商品だと思っていませんか?もちろんご病気で必須というかたもいると思いますが、鍛えることによりおむつを利用せずに、好きな下着を履き続けられるなら、トレーニングしたいと思いませんか?私は鍛えたい!だって美しい下着をおばあちゃんになっても身に着けていたいから。
尿トラブルは、「歳をとれば誰にでも起こりうる老化現象」でも、「例え起こっても、命に係わる病気ではないので、尿取りパッドやおむつを使って対処するもの」でもありません。
「老いる」ということは、生き物にとって自然なことではありますが、自分の身体に目を向けて、適切なケアをして、出来るだけ長く大切に使っていきましょう。
jujubepilatesの9月のレッスンは「はじめてピラティス」のみですが、「骨盤底筋を鍛えるPifilates」のクラスも徐々に行っていけたらいいなと思っています。
最後にもう一度言います。「No more 尿モレ」!
※参考文献 「尿トラブルが自分でこっそり治せる!米国の専門医式最新エクササイズ ピフィラティス」 武田淳也 著

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